こんにちは。
乳房マッサージ専門「葉っぱ助産院」院長の山田葉子です🍃
前回はベビーマッサージの短期講習だけでは開業できないと悟ったこと、乳房マッサージ研修への気持ちが少しずつ高まっていったことを書きました。
そして、事件勃発です。
それは、ある土曜日の夕方起こりました。
私はその日、フリーとして勤務していました。多分何か教室などがありその担当だったのではと思いますが(思い出せない)、自分の当日の役割は果たしたのでしょう。リラックスしていた時、乳腺炎のママさんが来られました。
その方は、その病院で出産されたママさんで、産後2ヶ月程度だったと思います。
乳腺炎を繰り返し、外来に何度か通院して抗生物質をもらっていたようです。
その日も同じように乳腺炎で来院されたようですが、医師の診察はなく、おっぱいマッサージを希望されている、ということで病棟にいる私に声が掛かりました。
「乳腺炎」
当時は正直何も知りませんでした。
ただ、しこりをマッサージすればいいんだよな、程度の認識でした。
そして、病棟に上がってきたママさんにベッドに横になってもらい、おっぱいを見せてもらったところ、片方のおっぱいの一部が赤くなっていました。
乳腺炎のおっぱいを診たことがなかった私は、「しこり=母乳がたまっている=母乳が詰まっている」しか認識がなく、詰まっているおっぱいを出せばいいんじゃないの、と自己流マッサージを始めました。
けれど、排乳を試みるものの、ほとんど母乳は出てこない。
もう少し力入れてやらなくちゃいけないんだろうな、ともう少し強く押してみるものの、変わらず母乳はほとんど出てこない。
それから、どれくらい時間がたったのでしょうか?
多分20~30分は経っていたと思います。
どれだけ頑張ってもしこりは全く変わらない。
いや、むしろさっきより腫れてきている気がする。
その時初めて「これは私では無理なんじゃないか」と思い始めました。
(ちなみに、熱も一切測っていませんでした。今更ながら、本当に無知は怖い。。。)
そこで、おっぱいに詳しい先輩に「ちょっと見てもらえませんか?」と相談しました。
すると、その先輩はママさんのおっぱいを見るなり言いました。
「このおっぱいは私には触れない!!」
大ショックでした。
その先輩ですら触れないおっぱいを、私は判断すらできず、自分が治せると思ってマッサージ(なるもの)をやっていたとは。
ということで、結局何も変わらず、いや、むしろ悪化した状況で帰すはめに。
一応先輩と一緒にどこか診てもらえる近くの助産院を調べてみたものの、その時土曜日夕方17時。どこも診療時間は終了しています。しかも翌日は休診日のところばかり。
「私たちには手に負えない状態です。これ以上私たちでできることはなく、申し訳ないけどどこか診てもらえる助産院を探してもらえませんか・・・?」
私に言えたのはこれだけでした。
来院時には、ああ、しこりなら出せばいいんでしょ?なんて簡単に思ってたのに(きっと態度にも出ていた)、本当は触ってはいけなかった。乳腺炎を診たことのない、知識もない私が1人で診ていいものではなかった。
良くなると思って来院されたママさんからは、笑顔が消えていました。
「もうここでは診てもらえないのですか?」
泣きながらそう言って帰って行きました。
その後どこか助産院で診てもらえたのか、わかりません。
そして病院には二度と来ませんでした。
ママさんのあのひと言と涙の顔は今でも覚えています。
その時に私は決心しました。
「二度と同じように泣かせてはいけない」
助産師としてのキャリアは10年あり、母乳の事もたくさん勉強してきた自負もあったのに、乳腺炎1つ診ることができない自分をはっきりと知りました。
母乳が好きで、開業したいなら、ちゃんと乳房マッサージを学ばなきゃいけない。
そうでなければ、何もできない。
乳房マッサージを学ぶ決意をした日でした。
※乳腺炎についても詳しく書かれています。かなり勉強させてもらいました。
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